点検の電話や訪問
給湯器を点検するという電話や訪問が来たら、どう断る?——その場で契約しないための4つの手順
「給湯器の点検に回っています」と電話や訪問を受けたら、応じてよいのか迷いますよね。
国民生活センターは、点検を口実に不安をあおり、高額な交換を迫る手口に注意を呼びかけています。
点検を断る言い方と、交換を勧められたときに確かめる先が分かれば、その場で契約せずに済みます。
・電話や訪問で持ち掛けられた点検には応じない
・訪問されたら、インターホン越しに断る
・交換を勧められても、その場では契約しない
どんな電話や訪問が来ているの?
突然、給湯器の点検を持ち掛け、不安をあおって交換を迫る手口です。国民生活センターの発表(2024年2月21日公表)は、次のように書いています。
相談事例では、電話や訪問で突然給湯器の点検を持ち掛け、不安をあおって高額な給湯器の交換を迫る手口が多くみられます。
中には、電話口で「自治体から委託を受けた」「契約中のガス会社から依頼された」などと身分を偽るケースもみられます。
名乗られた相手が本当に自治体やガス会社の依頼で来ているのかは、電話口では分かりません。
発表に並ぶ事例は、ガス会社だと思って点検を頼んだ例や、自治体から委託されたという業者の点検のあとで温水器の交換が必要と言われた例です。
割引をちらつかせて契約を急がせた例や、無料点検のはずが新しい給湯器への交換を勧められた例も、同じ並びにあります。
発表は給湯器全般の話で、エコキュートという言葉は出てきません。温水器の例が入っているので、電気でお湯を沸かす給湯機を使っている家にも読める内容です。
契約した人の7割以上は、70歳以上でした。
家族が離れて暮らしているなら、この手口があることを一度話しておくのも1つの手です。
相談は、どれくらい増えているの?
2023年度は12月末までで1,099件と、前の年度の同じ時期の約3倍です。発表の年度別の件数を並べました。
| 年度 | 給湯器の点検商法の相談件数 |
|---|---|
| 2018 | 206件 |
| 2019 | 241件 |
| 2020 | 245件 |
| 2021 | 335件 |
| 2022 | 561件 |
| 2023(12月31日までの登録分) | 1,099件 |
2022年度の同じ時期(12月31日までの登録分)は346件でした。消費生活センター等からの経由相談は、この件数に含まれていません。
点検を持ち掛けられたら、どう断ればいい?
点検そのものに応じないのが、発表の最初のアドバイスです。
電話や訪問で点検を持ち掛ける業者には安易に点検させないようにしましょう。
点検を断る連絡ができず訪問された場合にはインターホン越しに点検を断りましょう。
電話で約束してしまったあとでも、玄関を開けずに断る道は残ります。
交換を勧められたら、何を確かめる?
本当に交換が要るのかを、契約しているガス事業者やメーカーに聞きます。見守り新鮮情報(第478号・2024年3月12日公表)の助言です。
不安な場合、本当に交換が必要か契約先のガス事業者やメーカー等に相談しましょう。
購入する場合は、複数社から見積もりを取ることが大切です。
同じ号には、長く使った給湯器についての注意もあります。
給湯器は、長期間の使用により重大な事故が起こる可能性もあります。業界団体等では、10年を目安に信頼できる事業者による点検や取り替えを推奨しています。
古くなった給湯器の点検や交換が要らないという話ではありません。誰に頼むかを、自分で選べる形にしておくことが肝心です。
| いまの状況 | やること | 根拠 |
|---|---|---|
| 点検の電話が来た | 応じない | 発表のアドバイス |
| 約束してしまい、訪問された | インターホン越しに断る | 発表のアドバイス |
| 交換を勧められた | その場で契約せず、契約先のガス事業者やメーカーに聞く | 見守り新鮮情報 第478号 |
| 交換を決めた | 複数の会社から見積もりを取る | 見守り新鮮情報 第478号 |
| もう契約してしまった | 消費生活センター等に相談する(188) | 発表・見守り新鮮情報 |
もう契約してしまったら?
クーリング・オフができる場合があると、発表も見守り新鮮情報も書いています。迷ったときは、消費者ホットライン「188」から、お住まいの地域の消費生活センター等につながります。
電話や訪問を受けたとき、どこから動けばいい?
- 点検の電話がかかってきた:その場で約束しない
- 業者が家の前まで来た:玄関を開けず、インターホン越しに断る
- 「すぐ交換しないと危ない」と言われた:契約しているガス事業者やメーカーに、交換が要るかを聞く
- 契約書にサインしてしまった:188に電話して、消費生活センター等に相談する
この記事で扱っていないこと
- どの会社に交換を頼むか:このサイトでは、業者の推奨はしません
- 国の補助金の申請:給湯省エネ2026事業の記事で、登録した事業者が申請する仕組みを読みました
- 置き場所と運転音:設置場所の記事で、消費者安全調査委員会の報告を読みました
よくある質問
エコキュートも、この注意の対象ですか
発表は給湯器全般の話で、エコキュートという名前は出てきません。事例には温水器の交換を勧められた例が入っています。
点検が無料なら、受けても困らないのでは?
発表の事例には、無料点検と言われて頼んだら、新しい給湯器への交換を勧められて契約した例があります。無料かどうかより、電話や訪問で持ち掛けられた点検に応じるかどうかが分かれ目です。
交換を急かされて、今日中に決めてほしいと言われたら?
発表は「今契約すれば割引する」と契約を急がせる手口を、問題点の1つに挙げています。その場では決めずに、比べて考える時間を取るよう書かれています。
出典
- 国民生活センター「給湯器の点検にご注意ください-70歳以上の高齢者を中心にトラブル急増!-」(2024年2月21日公表) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240221_1.html
- 国民生活センター 見守り新鮮情報 第478号「不安をあおって契約させる 給湯器の点検商法に注意」(2024年3月12日公表) https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen478.html
交換を決める前に、契約しているガス事業者やメーカー、お住まいの地域の消費生活センターの案内をあわせてご確認ください。
上の出典を引いて確かめた日: